イギリス留学記~wicked
こちらも観てきました。
"wicked"
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イギリスで観るのは2回目。
すごく観てて楽しいミュージカル。
平日の夜だったけどほぼ満席。ずっと人気なんだなぁ。
今回の席は割と前の方を取りました!
D列の端っこ。前から4列目くらいでしょうか。。
端っこだったので6800円くらいだったと思います。
この席でこの価格はすんごく得だと。
役者さんたちみんなの表情がすごくよく見えました。
やっぱり演じている人たちの表情をしっかり観れると
感動の度合いも変わってくるなあ。
端っこだとどうしてもスタッフが見えたりするんだけど
わたしはそれも含めて良かった!
ただwickedだけなのか...
以前観た時も前の方の端っこの席で観たんですが
音響スピーカーがほんと目の前にある形になるので
音に敏感な人は避けた方が良いかもしれません。
色んなミュージカル観たけど
wickedだけなんだけどね、感じたの。
位置的な問題なんだろうか。
物語は「誰もが知る童話『オズの魔法使い』の登場人物"西の悪い魔女"がなぜウィキッドになってしまったのか?」ということが描かれているお話。
wickedって、衣装やヘアメイクも全体的にすべてが華やかだし、
明るく楽しく進んでいくから
目で観ても楽しい舞台。
歌も勿論迫力あるし。
だけど、この作品が訴えるテーマって差別と大衆心理の怖さだなと、見るたびに思う。
しかもそれって人間が生きてく上で
絶対的になくならないものだよなーって
思いました、今回も。
いつの時代もこのテーマなんだもんね。
差別という。
エルファバが緑で生まれていて
分かりやすいし、魔法というファンタジーテーマも入ってるので視覚的にも本当に楽しい、観やすいなーと。
あとこの作品は色々な作品のオマージュが
散りばめられていることでも有名。
分かりますか??
作品名としては
「The Lion King」「美女と野獣」
「エビータ」「AIDA」…
そのシーンがどこか探しながら観るのも楽しいと思います。
話は戻り。
エルファバが、自分の信念を信じてそれを貫く、と決めて歌う1幕ラストの
Defying gravity、この曲って初演を演じた
イディナメンゼル(アナ雪のエルサの声)のKeyに合わせて作られたと言われてるんだけど、
もうこの曲がほんとすごい。。
地声で声量がないと歌えないし、この曲に関してはエルファバ役の人が引け目とか、何か他のことに気を取られたり、心配とか感じてたらすごく伝わってしまう。
と、思っています。
"私の信念を貫く、なんと言われようとも!!!"
っていう熱意で地声で歌いきってくれてこその感動なの。。
今回のaliceさん、多分ずっとエルファバされてる方。貫禄すごかったぁぁー
色々と余裕を感じました。もうもう、
拍手喝采だった。
前回観たかったのに違うキャストだったので嬉しかったな〜!!
あとエルファバの意志の強さにも
すごく持ってかれるんだけど、
側にいるグリンダ、フィエロが
役どころとしてはきっと難しいと思ってて、
見た目だけだった2人がエルファバと出会って成長していく、、。
そして海外で観て、初めて分かりやすく
「見た目はいいけど頭悪そー!!」
って感じで出てきてくれたので(褒めてます)
なるほど、そういうことね!って
頭で考えるより、2幕で成長していった時との違いがすごく分かりやすかった
話が進むにつれてみんなエルファバとは直接会ってないのに、本当はどんな気持ちでいるかも知らないのに、
どんどん話を膨らませて作り上げて
悪者に仕立て上げて
魔女刈りを始めてしまって、、
自分の目で見て、自分は、
どう思うかっていうことがとても大切だなと
改めて思いました。
衣装が左右非対称のものが多かったり、
アンサンブルも一人も同じ衣装やヘアの人が居なく、そのへんでも一人ひとりみんな違って
それが個性で良いんだよ
って表されてるのかなーと思いながら見れました。
あと、このwickedもっと英語が分かれば(というかネイティブのニュアンスが分かれば、ということなんだろうけど)
相当なブラックジョークを含んでるようなので
ある程度英語が分かる方はそういう楽しみ方もできるんじゃないかなあ
(イギリスに10年くらい住んでる日本人の知り合いが、
「すんごいブラックユーモア入ってるんだね!びっくりしたよ!」
って言ってた)
育ってないから完全なニュアンスは分からないかも知れないけど
わたしも英語で聞いて理解出来るようになりたいな!!!
今回は席も近くしたのでとにかく表情も沢山観れてほんと観てよかった。
グリンダ様はほんと、何であんな可愛いの〜!!
(最初のおバカさんが愛しすぎ笑)
みんな歌も、盛り上げ方もうますぎ笑!
アーティストのライブかのように、一曲終わる度に、
フゥーッ!!って拍手喝采でした笑。
でも、そうしたくなるくらいほんとに良かった。
あとは生演奏での感動を、
やっぱりやっぱりまた感じました。。
2幕でのラブソングの低音、
生演奏ならではで大好き。
生演奏ってほんと奏でてる人によってスピードとかが
全然変わってしまうのか
前回観た時の「エメラルドシティ」はびっくりするくらい早すぎて
友達と笑ってしまった。
これはエルファバがイディナ・メンゼルですね。。
(最近で有名だとアナ雪のエルサでしょうか。ミュージカル界ではレジェンド!
アイーダのアムネリス、RENTのモーリーンなど、有名作数知れず。)
今回はふつうだった笑。
何度も何度も思うけれど
目の前で魂を込め、自分の力を注ぎ、
その世界観を演じる、奏でる、
その姿にパワーをもらえるので
わたしは舞台が大好きです。
そしてその良さがもっと広まればなぁと。
ria